【膵臓がん闘病記録】手術を終えて——入院から退院までの11日間の記録
- 入院初日:手術前夜の心境
- 手術当日:全身麻酔とICUでの時間
- 術後3日間の苦しみと回復への一歩
- 歩けるようになった日と少しの希望
- 食事との格闘、そして退院へ
1. 入院初日:手術前夜の心境
2025年9月9日、ついに入院の日を迎えた。朝から病院に入り、昼は普通食、夜は汁物のみ。翌朝に控えた手術のことを考えると、緊張で落ち着かなかった。手術の成功率や、術後の生活を何度も頭の中でシミュレーションした。夜は眠れず、ただ静かに時が過ぎていくのを感じていた。
2. 手術当日:全身麻酔とICUでの時間
9月10日、朝一番で手術が始まった。全身麻酔で意識を失い、次に目を開けたときには手術が終わっていた。5時間に及ぶ手術だったという。意識が戻ったのはICUのベッドの上。管が体の数か所に通され、身動きが取れない。喉の渇きと痛み、そして「終わったんだ」という安堵が入り混じった時間だった。ICUでは15時から翌朝8時まで過ごした。
3. 術後3日間の苦しみと回復への一歩
9月11日から14日までは、入院生活で最もつらい期間だった。38.5度を超える高熱が続き、傷の痛みと発汗で体力が奪われていく。尿管と膵臓に2本の管がつながり、寝返りさえままならない。夜は痛みでほとんど眠れず、ただ「時間が過ぎるのを待つ」だけの数日間だった。
4. 歩けるようになった日と少しの希望
9月15日、尿管が外れた。ゆっくりではあるが、自力で歩けるようになった瞬間、嬉しかった。翌16日には膵臓の管が1本になり、回復が進んでいることを実感した。体調はまだ不安定だったが、「確実に前へ進んでいる」という実感が生まれた日でもあった。
5. 食事との格闘、そして退院へ
17日以降は、身体の自由が戻ってきたものの、食事が思うように取れなかった。食後に代謝が急激に上がり、苦しくなることも多かった。夜は相変わらず熟睡できず、心身のバランスを取るのに苦労した。それでも、管がすべて外れた19日には「もうすぐ退院できる」と思えるようになった。
そして9月20日、退院。食欲不振は残ったが、11日間の入院生活を終え、自宅でのリハビリへと移った。
手術は大きな節目だったが、闘病生活はまだ続く。体力の回復には時間がかかるが、少しずつ日常を取り戻しながら、次のステップへと進んでいきたい。
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